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美術科への入学を考えている方々に向けた学生と卒業生の声を集めました。
1年生から
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2年生から
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3年生から
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卒業生から
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○中学校教諭(平成24年度卒業)新規掲載
私たちの日常の中にはたくさんの美が散りばめられています。教員として,生徒たちには普段気づかない美に目を向け,新たな視点で美を味わう喜びを感じてほしいと思っています。デザインの授業をした次の日,ペットボトル飲料のラベルを見た生徒が「これってグラデーションだよね!」と私に伝えに来てくれました。少しずつですが,美術の授業が生徒の生活に広がっていくのを感じました。
これからさらに教科書のなかを飛び出して,色々な美術の授業を展開していきたいと思っています。皆さんも子どもたちの一生に残る授業を考えてみませんか?
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○美術作家(平成20年度卒業)新規掲載
「光」や「記憶」をテーマに油彩を用いた絵画を制作しています。
僕が本格的に作品発表を始めたのは大学を卒業してからですが、現在の表現の礎は、学生生活のなかで築かれていきました。授業で学ぶ知識や技術はもちろん、先生方や同級生、先輩後輩といった人の繋がりは未だに強く、様々な場面で支えられています。希望を削ぐようで申し訳ないですが、作品をつくり続けることは、思っていた以上に大変です。しかし、美術科で形成されていった強固な関係が続く限り、僕はまだまだ作品に向き合うことができそうです。
主な受賞歴
トーキョーワンダーウォール公募2010/東京都現代美術館/東京
第26回ホルベイン・スカラシップ奨学生
清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ・きよす賞/清須市はるひ美術館/愛知
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○博物館学芸員(平成5年度卒業/平成7年度修了)新規掲載
博物館は「もの」を基点とした学習の場であり、学芸員はその活動に必要な諸々を担い、きりもりします。
私は美術館ではなく、地域の歴史や文化、自然などのあらゆるできごとを引き受けようとする、小さな博物館に勤務しています。そこで私は美術担当として近現代の日本美術、特に絵画を中心に調査・研究・展示しています。
展覧会という場において作品と見る人とを繋ぐ役割を果たせるよう、これからも努力を続けたいと思います。
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○中学校教諭(平成23年度卒業)
美術には、人を動かす、心を震わせる不思議な力がある…私は美術の不思議な魅力に魅かれて、茨城大学の美術科に入学しました。
私は、美術科を卒業してすぐに教員となり、境町立境第二中学校で1年生から3年生まで全ての美術の授業を担当しています。美術教諭は学校で1人なので、始めは心細いと感じることがありましたが、大学で身に付けた知識や経験が私を支えてくれました。学生の時に、作品と向き合う姿勢や教育としての美術、歴史などを深い専門性をもつ先生方に、温かく、時に厳しい指導をしていただきました。その時の先生方の姿や美術へのアプローチの仕方、学び手として感じたことが、今の私の大きな力となっています。
私が、美術の授業で心がけていることがあります。それは、「美術は授業の中だけではない」ということを教えることです。茨城大学美術科で、先生方や仲間たちと学んでいくなか、相手との認め合いや美術を素直に楽しむ姿を見て、いかに人生を豊かにするかを体験しました。中学生は、美術はただ絵を描くだけのものととらえがちですが、美術は日常生活に彩りを与えて視野を広げてくれる最高のものだと考えています。授業だからという考えや、勉強としての美術の認識のほかに、純粋に美術を楽しむ姿勢を育みたいと思っています。
今は、生徒一人ひとりの性格や個性を大切にしながら、その子にとってのより良い表現や美術の楽しみ方を精一杯伝える努力をしています。私は、茨城大学の美術科の先生方に、多くのことを指導していただき本当に幸せだったと思います。まだ教員生活は始まったばかりですが、私が美術科で学んだことをもとに、美術と美術教育の素晴らしさを次の世代に伝え、生徒と共に楽しみながら成長していきたいです。
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○小学校教諭(平成12年度卒業/平成14年度修了)
私は美術が好きで茨城大学の美術科に入学しました。そして現在は、教員になって
8年、現在は小学校で3年生の担任をしています。国語や算数、もちろん図工の他、
生活上の指導も行います。その他に、楽しく働く大人の姿を子どもたちに見せること
も大切な教育です。私が今楽しく仕事ができるのは、美術という自分の基盤があるから
だと思います。学生の時に作品づくりから美術の歴史、そして美術の教育方法などを
幅広く学んだこと、それからの研究を長い時間かけて行ってきた先生方や夢中で学ぶ
仲間から、美術の奥深さに触れたことで得たものが私の基盤となっています。
私は美術が机上の学問としてではなく、子どもたちの人生にそっとよりそうもので
あってほしいと思っています。それは、美術がいかに人生を豊かにするかを、大学の
先生方や仲間を見て、自分で体験して知っている私だからこそできることです。今でも
時間をつくって作品を見たり、制作をしたり、美術や美術科教育の本を読んだりして
楽しんでいます。教師である私が美術を楽しむ姿は子どもたちに授業で伝えた美術の
力を証明することになります。子どもたちに伝えるものが、よりよいものになるように
今後も美術を通して、教師としても人間としても成長していきたいと思っています。
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○中学校教諭(平成19年度卒業)
「中学校の先生になりたい」、「美術を専門的に学びたい」と、入学した茨城大学の
4年間は、私の宝です。その理由は、幅広い分野の美術を学べたこととよい出会いが
あったからだと思います。授業は、絵画・デザイン・彫刻・木工・工芸・美術教育など
があり、それぞれ専門の個性豊かな先生方の興味深い授業がありました。制作に悩む
私たちと粘り強く向き合い、時には見守り、指導してくれたその姿は、今の私が中学校
教師として目指す姿と重なっています。また、いろいろなことを語り、励ましあって
成長した同級生、先輩や後輩と出会えたのも大きな財産です。これからも、出会って
いく生徒たちに私の学んだことと精一杯伝えていきたいです。
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○高等学校教諭(平成16年度卒業/平成18年度修了)
教員生活も今年で4年目になるのですが、最近感じることは制作活動と教員生活は
共通点が多いということです。ひとつのものを造り上げていくことは、その対象が絵で
あれ人であれ、困難を伴うことに違いはありません。しかし、形となったときの喜びは
計り知れないものです。昨年度、私は3年間担任を持っていた生徒たちの卒業式を
迎えました。学校を辞めたいと言う子と話し合ったり、就職面接の練習に夜10時まで
付き合ったり、苦労は沢山ありました。でも卒業式に彼らから言われた「ありがとう」
や「先生が担任でよかったよ」という言葉ほど嬉しいことはありませんでした。
そして先日、私は個展を行うことができ、ここにもひとつの節目を迎えることが出来
ました。しかしまだまだ「通過点」。現在私は、再び1年生の担任になり、悪戦苦闘
しながらも充実した日々を送っています。新たにキャンバスも手に入れました。
再び完成の喜びを味わう日に向けて進んでいきたいと思います。
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○大学講師(平成15年度卒業)
美術教育なら茨城大学です。深い専門性と人格をそなえられた先生方がいらっしゃる
からです。大学に入学して私は、まず先生方の専門性のすごさに圧倒されました。
私のような手間のかかる学生に対しても、ずっと高い次元にいらっしゃる先生方は
余裕を持って大きく応じてくださいました。私の素朴な疑問も、決して一蹴することなく、
真剣に向き合ってくださいました。そういった先生方に憧れと尊敬の念を抱くとともに、
美術と美術教育の奥深さと面白さに気づかされ、それをもっと知りたいと強く思うように
なりました。
大学卒業後の高校教師時代は授業実践研究に取り組み、そして大学教員の今は美術教育の
成立過程の調査研究に臨んでいます。自分の学んできた美術教育学は、そう言えばいつ
どのように成立したのだろうか、そんな素朴な疑問から出発したテーマです。身近に
当たり前のようにあることの中に実はよくわかっていないことがあるのだということ
を実感しました
決して要領のよくない私が、美術の力を信じて美術教育の実践と研究に取り組んで
こられたのは先生方のおかげです。茨城大学で過ごした日々が、教育と研究に臨む
私の軸になっています。今、振り返ってみると、茨城大学で学べて本当によかった、
茨城大学以外のほかは考えられないと心底思っています。このように思っているのは、
私だけではないと思います。
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