●記録映画上映会の紹介●
茨城大学教育学部では、茨城県近代美術館との共同企画で記録映画の上映会を開催することとなりました。
追加上映作のお知らせ(9.26記
New!)
10月7日(日)の上映会にて以下の作品の追加上映が決定しました。
お時間の許す限りあわせてお楽しみください。
「出雲神楽」2002年 41分 キネマ旬報2002年ベストテン記録映画部門1位
島根県出雲地方で行われる神楽の中から佐陀神能・奥飯石神楽・耳々久神楽・石見神楽をとりあげ、今も続くヤマタノオロチ神話を介したカミとヒトの交流の祭りとして出雲神楽を描く。日本人の原初を探る試み。
【ご案内】
ビデオやDVDの普及により、古今東西の劇映画やテレビドラマ等の視聴が容易になってきました。その反面、映像文化のひとつである記録映画は上映される機会も少なく、ほんの一部の作品がソフト化されているにとどまっています。
今回の上映会は、記録映画の傑作を作り続けた監督松川八洲雄にスポットをあてて、松川監督が見たもの・記録したもの・表現してきたものと対面し、記録映画の芸術性に触れようという試みです。
茨城県では初公開の作品を含め、松川監督の長女まつかわゆま氏(映画評論家)の公演とともに記録映画の芸術世界をご堪能ください。
記録映画という表現/映画監督松川八洲雄の作品世界
10月7日(日)正午開場/午後1時開映
上映作品:「土くれ」1972年(17分)芸術祭優秀映画賞
彫刻家・木内克のドキュメンタリー。
「鳥獣戯画」1966年(30分) イタリア・ベルガモ映画祭芸術部門大賞
国宝・鳥獣戯画に歴史の表には現れない庶民の姿を見、その怨嗟の声を読み取り物議を醸す。
「志のとおきな」1968年(40分) 民放祭銅賞
桃山時代の志野焼を復活させた人間国宝・荒川豊蔵を描く作品。
※特別追加上映作品「出雲神楽」2002年 41分 キネマ旬報2002年ベストテン記録映画部門1位
10月8日(月・祝)
■午前の部:午前10開場/午前10時30分開映
上映作品:「土くれ」1972年(17分)芸術祭優秀映画賞
彫刻家・木内克のドキュメンタリー。
「花の迷宮」1986年(30分)
小原流三世家元・小原豊雲を描く。
「オイシサをつくる ―発酵の魅力―」1997年(30分) 教育映像祭優秀作品賞
自然がくれた最高の贈り物=おいしさをつくる発酵の魅力を探る。
■午後の部:正午開場/午後1時講演会開始/午後1時30分開映
講演会:まつかわゆま氏(映画評論家・松川監督長女)
上映作品:「熊野古道」(遺作)2006年(15分)
世界遺産となった熊野古道を三重県の依頼で撮影。
熊野の森に豊かな森林文化を築いていた原初日本を見る。
「不安な質問」1979年(85分)
消費者自給農場「たまごの会」の記録。
茨城県八郷町(現石岡市)に消費者が自分たちで農場を建設、 作り運 び食べることで、 日本の農を、食べる事を、問う。
松川八洲雄(まつかわ やすお)監督プロフィール
1931年東京生まれ。1956年東京大学文学部美学美術史学科卒業。
新理研映画社、日映科学映画を経てフリーに。『鳥獣戯画』(1966)でイタリア・ベルガモ映画祭芸術部門大賞を受賞。近年の『出雲神楽』(2002)もキネマ旬報文化映画部門ベストテンで1位になるなど、受賞歴多数。劇映画『とべない沈黙』(監督・黒木和雄)の脚本担当等、手掛けた作品は100本近くに上る。『不安な質問』(1979年)制作の際には、3年間八郷町(現石岡市)に居住していた。
著書『ドキュメンタリーを創る』など。2006年11月歿
会場:茨城県近代美術館地階講堂
■会場への交通
徒歩/JR水戸駅南口から徒歩15分。
バス/JR水戸駅北口8番乗り場からバス乗車5分「文化センター入口」にて下車。
(運賃160円、9時〜16時の間は5〜15分間隔で運行)
車でご来場の方は、近代美術館に隣接する県民文化センター有料駐車場(400円)をご利用ください。
なお、当上映会は無料イベントのため、上映会のみ参加の方には駐車料金の返却はございません。
入場無料/全席自由席 定員250名 申込不要/直接会場へお越し下さい。
■10月8日のプログラムは入れ替え制をとっていません。講演会・上映の間の会場への入りは自由です。
ただし、入退場は講演・上映の妨げにならないようご協力お願いいたします。
質問・連絡先
■茨城大学教育学部 〒310-8512茨城県水戸市文京1丁目1番1号
エ029-228-2857(デザイン研究室担当:島田)
e-mail hiro1957@mx.ibaraki.ac.jp
■茨城県近代美術館 〒310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1
エ029-243-5111(普及課担当:石川)
e-mail info@modernart.museum.ibk.ed.jp
主催:茨城大学教育学部・茨城県近代美術館 共催:茨城大学五浦美術文化研究所
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