プレスリリース                            2006年8月

■イバダイ彫刻島 ―島剛と彫刻ゼミ10年展―
2006年10月1日(日)〜11月19日(日)
(50日間)
 茨城大学教育学部の彫刻ゼミは島剛(助教授)が担当して10年が経ちました。その間の出身者27名は、学校教員をはじめとして多方面で活躍しています。一区切りとなるこの機会に、ゼミ出身者、および学生と担当教員の構成で、水戸キャンパスを主会場にして展覧会を開催いたします。
本展は、主に出身者の卒業後の活動実績と現況について様々なスタイルで紹介するものです。主軸となる@彫刻作品の展示については、大学構内を広く展示空間と捉え、特に野外展示では正門から東西に広がる南面緑地帯を広く使った大掛かりなもので、大型作品を多数設置します。長期にわたる展示期間は日常の空間に彫刻が溶け込むことを助け、大学関係者や学生のみならず、地域の方々にも違和感無く作品に接してもらうことが出来るでしょう。そして、屋内展示の作品群も含めて本領域における現代性や今日の先鋭な表現の一端にふれる機会となります。また、学校教員のA教育実践報告、さらに民間企業などでのB技能に関する実績報告等の展示は大学における学習・研究に多角的、かつ長期的な見通しを与えます。期間中は平行して各種イベント(シンポジウム、ゼミ体験公開授業、ワークショップなど)を行い、また、学外では県立図書館とギャラリーエスパースでの作品展示、イベントとしてのボランティア活動「彫刻洗い隊」など、様々な方々が彫刻に関わり大学を体験し楽しめるプログラムになっています。
展覧会の全体を通して、彫刻を専攻した若者達のその後の様子を展望するとともに、その礎となった彫刻ゼミの全容が表現出来るよう、そして、一つのゼミが起こすパワフルな催しが、当事者はもちろん学内外に向けて元気を呼び起こし、ひいては学術研究の健全な在り様を示すことに繋がればよいと考えます。さらに、本企画については10年毎に開催することを念頭に置きつつ、長期的な教育的視野を備えた粘り強いものにしていきたいと考えます。

■展覧会概要
展覧会名 :イバダイ彫刻島―島剛と彫刻ゼミ10年展―
会  期 :2006年10月1日(日)〜11月19日(日)
会  場 :茨城大学(上記期間に図書館ギャラリー/9:00〜17:00 
        図書館前野外緑地/開催時間終日
        茨苑会館展示室/9:00〜17:00
       県立図書館エントランスホール(10/11〜22/9:00〜20:00)
       ギャラリーエスパース(11/10〜15/10:00〜18:00)
入 場 料 :なし
企 画 :彫刻ゼミ10年展実行委員会
主 催 :彫刻ゼミ10年展実行委員会
共 催 :県立図書館、ギャラリーエスパース
後 援 :茨城県、同教育委員会、水戸市教育委員会、ひたちなか市教育委員会、NHK水戸放送局、茨城新聞社、常陽新聞新社
協  賛 :茨城大学五浦美術文化研究所

■出展者略歴
浅野 暢晴(平成12年度卒業)
2001年 茨城県芸術祭美術展覧会・彫刻部門〈特選〉(茨城県立近代美術館・水戸)
2002年 第3回ユーモア陶彫展〈陶彫展賞〉(セラトピア土岐・土岐)
2004年 第9回日本現代陶彫展〈銀賞〉(セラテクノ土岐・土岐)
2005年 つくば美術展「歩く座標」(つくば美術館・つくば)
      今日の水戸の美術3「彫刻化する空間」(水戸市立博物館・水戸)
川上 香織(平成13年度卒業)
2003年 Under trial展(Contemporary Art Space Osaka・大坂)
2004年 CASORIA Contemporary art museum sculpture symposium(カッソリア・イタリア)
2005年 個展「行為と境界」(masuii RDR・川口)
       NEXO 2005 art symposium in TOLEDO(トレド・スペイン)
       Barajas Symposium 2006(ノハ・スペイン)
飯田 将志(平成15年度修了)
2001年 茨城県芸術祭美術展覧会・彫刻部門(入選 以降02,03年入選 茨城県近代美術館/水戸市)
2002年 水戸市芸術祭美術展覧会・彫刻部門(入選 水戸市芸術館/水戸市)
2003年 SMALL WORKS EXHIBITION−03(ART WORKS GALLERY/水戸市)
2005年 つくば市フクロウ彫刻展〈入賞〉(つくば市民公園レストハウス/つくば市)
2006年 土なかま彫塑展(東海ステーションギャラリー/東海村)
相川 小百合(平成15年度卒業) 
2001年 「couple+犬」展(ギャラリーアヴィニヨン・水戸)
2003年 水戸市芸術祭美術展覧会・彫刻部門〈優賞〉(04年優賞 茨城県立近代美術館・水戸)
2005年 土なかま彫塑展(06年も 東海ステーションギャラリー・東海)
      「水奥の光と声」展(アートワークスギャラリー・水戸)
島 剛(助教授)
1989年 東京芸術大学大学院美術専修彫刻専攻修了
第19回現代日本美術展 〈大賞〉(東京都美術館他)
1990年 五島記念文化賞 美術新人賞受賞
1995年 朝来2001野外彫刻展in多々良木 〈大賞〉(兵庫/あさご芸術の森)
1996年 いばらきバイアニュアル・ディアロゴス1996(水戸芸術館)
1998年 第7回日本現代陶彫展1998〈大賞〉(セラテクノ土岐・土岐)
2001年 現代陶芸の精鋭―21世紀を開くやきものの手法とかたち―(茨城県陶芸美術館)
2002年 日本陶芸作家5人展(クノックへイスト文化センター・ベルギー)
2006年 現代陶芸の粋―東日本の作家を中心に(茨城県陶芸美術館)
松田文平(講師)
1985年 武蔵野美術大学実技専修科油絵専修卒業
1986年 墺クラスタル国際石彫シンポジウム(88も参加)
1989年 独ミュンヘン国立芸術大学(レオ・コロンブルスト教室)首席で卒業
1991年 グルジア国際石彫シンポジウム
1994年 Artists'camp in Kasama(〜98)
1998年 雨引きの里彫刻展(〜01)
その他の出品者
出 身 者  増田克文、宇田果菜子、鳥居塚直子、西 広美、松瀬美礼、道口 涼、
美山洋美、砂押秀明、八島怜子、山村智子、宮坂貴明、増渕剛志、蜂谷理沙、
河原木亜矢子、青木泰樹、田口摩耶
大学院ゼミ生 田村一恵
学部 ゼミ生 葛迫大祐、橋本貴子、福元玲奈、大和田頼子
以上、27名出展予定

■関連企画
●10/22
  シンポジウム 題名:「彫刻すること、教育すること」
   本展覧会の状況や企画の趣旨・目的などについて参加者代表らの考えを示し、これに招待講師と協力教員らによる側面からの視点を補うことで、将来の表現活動や教育の展開に繋げる。
●10/22(第1回),11/4(第2回) 
  島内アートツアー
   作品鑑賞と出展者によるトークで構成する。
●11/3〜5(3日間) 
  ゼミ体験公開授業
   彫刻の授業内容において基幹的課題である石膏像(古代彫刻)模刻について、一般から受講者を募り授業を行う。
●11/4 
  ワークショップ
   小・中学生を公募して、展示物と関連した造形活動のワークショップを行う。
●11/5 
  講演会 題名:「習作期における具象彫刻研究の必要性―自作を振り返って」
   島の習作期から発表活動初期に至る経過について、スライドをもとに紹介し、具象彫刻研究の必要性を考える。
●11/11,12 
  彫刻洗い隊
   水戸市、およびひたちなか市内の公共ブロンズ彫刻を洗浄・メンテナンスするボランティア活動。一般から参加者を募集して実地に講習・活動する。

■交通
【茨城大学】
10月1日(日)-11月26日(日) 平日10:00〜18:00(最終日15:00まで)
・JR水戸駅(北口)バスターミナル7番乗り場から、茨城交通バス「茨大行(栄町経由)」に乗車、「茨大前」で下車。(バス乗車時間は約30分)
・車でお越しの方は、下記実行委員会までお問合せ下さい。
駐車場は台数に限りがございます。 
茨城大学  〒310-0001 水戸市文京2-1-1  TEL: 029-228-8205

【ギャラリーエスパース】
11月10日(金)-11月15日(水) 10:00〜18:00(最終日15:00まで)
JR勝田駅より車で5分 ひたちなかI.Cより10分。駐車場有
〒312-0018 ひたちなか市笹野町2-2-7 JSK第2ビル1F 
Tel:029-276-3323【茨城県立図書館エントランスホール】
10月11日(水)-10月22日(日) 
平日9:00〜20:00 土・日・祝日9:00〜17:00(月曜休館)
・JR水戸駅下車,北口より徒歩約10分。
・常磐自動車道水戸ICから国道50号を市街地方面へ進み約25分。駐車場有
〒310-0011 茨城県水戸市三の丸1-5-38 
Tel:029-221-5569 お問合せ

■イバダイ彫刻島10年展実行委員会(事務局)  
Tel 090-8089-5179(イベント専用携帯)  
E-mail  Firegogo@mx.ibaraki.ac.jp